ヤマキイチ商店さん


岩手には日本を代表する逸品が多々あります。
岩手はとても美しい海と山があるからです。
昨日、釜石市にある「やまきいち商店」という
海産物問屋さんが我が家をお訪ね下さいました。
この問屋さん・・・只者ではない!!
なんと、ホタテを生きたままお客様にお届けする事が
出来るのだ。
しかも、直径15cm以上の「極上ホタテ」!!!!
生きたままなんて、皆やってるよ。
という事なかれである。
「生きたまま」の度合いが桁外れなのだ。
「これ、俺んトコの自慢のホタテです!お土産にどうぞ!」と
一抱え程の発泡スチロールを手渡された。
「わあ〜。ありがとうございます。」と手にしたとたん、
その重さにビックリした。
なんと、発泡の中に海水が入っていて、そこに10個のホタテが
のほほんと泳いでいたのだ!!!!
「え〜〜〜〜〜〜!!!海ごと〜〜〜〜〜〜!?」
という感動は、日本中でこのヤマキイチさんだけだそうです。
実は、ヤマキイチさんはご自身のホタテをバター焼きにした時に
1番美味しく頂ける、極上バターを捜し求めていたそうです。
そこに、ひょんな事から「三谷牧場」の名前を聞いて
わざわざお越し下さったのです。
岩手県職員さんのお引き合わせで実現した
「極上お見合い」
それでは、早速バターで焼きましょう・・と
専用のヘラでホタテを開けようとしたが
危険を察知した貝はパカパカッと身震いして
見事に「殻に閉篭もって」しまった。
これは、そこらのホタテには見れない抵抗である。
「君、今朝まで釜石の海で・・・うう。
 でも、食べるよ。すまん。
 ああ、そっか、君はマイケルジャクソンと同じ命日になるね。」
と、思わず語りかけてしまった。
そのくらい「生きている」ホタテ。
こんなホタテは、ありませんよ。
貝柱の歯ごたえは、これしか味わえませんよ。
・・あまりの素晴らしさに遂、営業してしまう。
さらに「ヤマキイチ2代目」となる、お越し下さった彼が
とても熱い青年で、お話していてとても心地良い刺激を受けた。
「岩手にはこんなにも誇れるホタテがあります!
 だから、俺は漁師さんに値崩れだけはしないよう語りかけているんです。
 だって、安売りしなくても全然問題ないのに、安く売っちゃうと
 この良さを評価してもらえなくなるでしょ!?
 俺、そういうの嫌なんです。だから、今ずっとそうやって
 皆に訴えてるんです!俺、ずっと訴えて行きます!
 だって、俺んトコのは何しろ1番ですからっ!」
と言う彼の目の綺麗さに圧倒されてしまった。
きっと、彼がいる限り、釜石の海は大丈夫なんだろうな〜って
素人ながらに感動した。
そんな、素晴らしいコラボレーションは願っても無い事で、
もちろん喜んで協力することとなった。
素晴らしい、人とホタテです。
そんな、人と引き合わせてくれた岩手県職員の方々にも
感謝です・・・。

子供達は、「生きているホタテ」に大はしゃぎ。
「きゃ〜〜!!きゃあきゃあ!!お母さん、ホタテが怒ってるよお〜〜!!」
と騒がしくホタテと遊んで、部屋中を海水浸しにした。
とっても喜んでいたから、なんか止める気がしなくて
子供がホタテと戯れる様子を約2時間見てしまった。
(後で雑巾がけをしながら、ちょっぴり後悔)
生きている様子でこれだけ楽しみ、
(無情にも)食べて楽しめるホタテ・・・
岩手の海の幸は、本当に素晴らしいです。
ヤマキイチさんHP
http://www.yamakiichi.com/