カラス夫妻

我が家には2羽のカラスが住んでいる。
どうやら夫婦らしい。
子供達は、そのカラス達を「かか」と呼んでいる。
「かか夫妻」は、これといって悪さをする事も無く
つかず離れず、いい感じの距離感で三谷家の面々と仲良くやっている。
たまに、どこかから「赤の他人カラス」がやって来て
牛のご飯の干草に悪戯をしたりして、夫を怒らせているけれど、
それに対して「かか夫妻」も激しく怒り、
「赤の他人カラス」を激しく撃退している。
「俺らのシマ荒らすなや〜!」と言っているの違いない。
「か〜か〜」と強いカラス夫妻なのだ。
梅雨入りはしたけれど、少雨な今日この頃、
晴れているうちに牧草地に堆肥を撒いておこうと
ラクターに乗ってトコトコと牧草地を登っていたら、
100mくらい向こうの空から、大きな鷹が滑るように降りてきた。
そして、さっと地面に到達したかと思ったら
山鳩を掴んで、急上昇した。
すると今度は、鷹のすぐ後ろを
「かか」が執拗に追いかけて、とうとう鷹から山鳩を横取り
してしまったのだ。
「かかが・・・!!!」
山鳩←鷹←かか!
その鮮やかな横取り劇に唖然としてしまった。
そして、改めて「かか夫妻」の強さを見て
なんだかドキドキした。
ナラの樹にとまる「かか」の姿が急に凛々しく見えてきた。
このまま、この地の「守り神」として
いつまでも元気で仲良く、強くあってほしいと思った。