遅ればせながら、初雪でした。
11月18日、朝からチラチラと降り始めました。
「いつもより、10日ほど遅いかな〜。」と
窓の外を眺める夫と妻の目は
憂いタップリである。
左目が「憂」で右目が「鬱」といった感じだ。
雪が降れば寒いし、車の運転は困難だし、除雪は過酷だし・・・。
雪の文句を挙げ始めれば、まさにきりが無い。
奥中山の酪農家にとって、雪はまさに産業廃棄物だ。
そこへ子供達がやって来た。
「ぃやったあああ〜〜〜!!!ゆきだアアア!!!!」
と万歳三唱をしている。
そして「ゆ〜き、ゆ〜き!」と叫びながら
諸手を挙げて踊っている。
「なんで雪がそんなに嬉しいのかな〜。」と
うんざりする妻に向かって子供達は
「だって、雪が急いで走って降りてくるんだもん〜!」と
答えた。
初雪はまだ水っぽく、降り落ちる速度が
やや早い。
すーっと滑らかな直線を描いて地面に消えていく様子を
子供達は楽しんでいるのだ。
そういえば、岩手に引っ越してきた9年前は
クリスマスに雪が積もっているのを見て
「ホワイトクリスマスだ!」と喜んだな〜と
かつての自分を省みた。
雪に対して随分腹黒くなったなあ・・。
改めて、雪はやっぱり綺麗だ。
真っ白に覆いつくされた牧場の起伏は
見応えがある。
今年は「雪を誉める会」を設けようと
ちょっと思った。