雪の魔物


雪の魔物が潜んでいる。
この奥中山のどこかに、いるんだ!
先日、保育園のお迎えのために、
暗い中、車を走らせていた。
牧場から町道に出るまでの、長い坂道、
左側面は小川が流れていて、ゆっくりした傾斜になっている。
その坂道の途中、カーブにさしかかった所で
突然、タイヤが引っ張られるようにして、
傾斜に引きずり込まれてしまったのだ。
「あれれれれ?」と慌ててアクセル全開で、
雪に埋もれてしまった車体を動かそうにも、動かず・・
それならば逆に後ろに下がってやれっと、バックギアにして
発進したとたん、車体はズルズルと斜度に沿って、
斜めに埋め込まれてしまった。
「がび〜ん!!!」という感じである。
その時妻は、確かに・・
雪の魔物の気配をヒシヒシと背中に感じたのである。
すぐさま、夫を呼んで、ローダーで車を引っ張り上げて貰う事にした。
ワイヤーで繋がれた、ローダーと車。
「せ〜の」と引っ張りだしたとたん、
車はさらに深みに埋もれていったのだった・・・。
「ん、んんん〜??」
目を疑う・・といか覆いたくなるような、大惨事だ。
トヨタハイエースの大ピンチだ。
横転の後、昇天の危機・・・。
そんなこんなで、結局
「餅は餅屋だろ」とJAFを呼ぶ事になり、
1時間後にJAFさんが、慎重かつ丁寧に救出して下さいました。
「三谷さん、なんでこのくらいの道で、こんな事になったんでしょうね?」
というJAFのお兄さんの不思議な視線に
三谷家はただ、ひたすらに
「餅は餅屋だ・・」と呟いた。
雪の魔物、恐るべし。
ところが、翌朝、明るくなって改めて現場を見てみると
白い雪の上には、妻が昨夜走らせた轍が証拠としてくっきりと
残っている。
見ると、ボーリングのガーターよろしく、
素直に脱輪していたのだった。
でも、魔物は絶対にいると思う・・・。

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2月23日(木)
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