妊娠鑑定

我が家の牛は、全てジャージー種である。
日本で多く見かける「白黒の牛」は
ホルスタイン種。
ホルスタインは人間の大人よりも大きい位だが、
ジャージーは人間の肩くらいまでの大きさ。
牛の中でも一際小柄なのだ。
昨日、我が家の牛達は
「妊娠鑑定」をしてもらいました。
その名の通り、妊娠しているか否かを調べる作業。
どうやって調べるかというと・・・
これは、かなり衝撃である。
妻は畜産業界にデビューして14年目だが、
この作業光景を目の当たりにする度に
「ひいいいっ!」とか「ほおおおおうっ!」とか
奇声をあげてしまう。
獣医さんがやって来て、
肩までスッポリ入るビニール手袋を装着する。
そして・・・牛の肛門めがけてズボッ!!!と
腕を肩まで差込み、
「よいしょ、よいしょ」と肛門内を探るのだ。
肛門の中から、その下に存在する卵巣〜子宮などを
触ってみて、どんな状況かを推察する。
接触る訳ではなく、ようするに、大腸の膜を隔てて触る。
人間が牛のお尻にシッカリと突き刺さっている様子は
何とも痛々しく滑稽だ。
当の牛はというと。。。
実は大して痛くないようである。
「なんか、やってない??」みたいな不可思議な顔をするだけ。
「えっ!?今、すごい事になってますよ!?あなたの・・・肛門・・・」
とか思ってしまい、ついつい
「ひいいいっ!」とか「ほおおおおうっ!」という奇声を発してしまうのだ。
と、同時に
「ジャージーは小柄です」なんて言ってあげてるが、
やっぱり大型動物なんですな。
とか思って、勝手に同情して損した、などとも思う。
兎にも角にも、9頭妊娠鑑定した内、8頭は無事に妊娠中
との事で、一安心でした。
1頭は、残念だったけど、
「次があるさ」と、これまた勝手に励ましてみる
三谷家でした。