山椒魚が・・

我が家の水道は、伏流水である。
奥中山の雄大な自然が届けてくれる
恵の水。
これが、とても美味しい。
神奈川から遊びに来てくれた友人が
「珈琲よりも、水がいい。」と言うくらい。
季節によって水量にムラはあるけれど、
近所のおじいさんの話だと
毎分200リットル程湧き出しているらしい・・。
そこから長いホースを引いてきて
我が家の水道管に連結しているのだけれど、
今日は牛舎のボイラーが
突然、ウンともスンとも動かなくなってしまった。
「あれれ!?どうした!?」
お湯が一滴も出てこなくなった。
「急に壊れちゃったのかな・・・」と
修理に来てもらい、診てもらう。
そして、衝撃の原因が判明したのだった。
修理屋さん「三谷さん、菅に山椒魚が詰ってました。」
三谷「・・・・・」
三谷「何だって?」
修理屋さん「サンショウウオ。見たこと無いの??」
ビックリだよ!!
(見たことないよ!!)
修理屋さんいわく、水源地の水はとても澄んでいて綺麗だから
山椒魚くらいいるだろう、と・・・。
それが、井伏鱒二の小説さながら
穴(菅)に入って抜けられなくなり
苦悩していたのだった。
残念ながら、もう既にクタクタに弱っていたのでした。
水源地から入り込んで、ずっと、ずっと、
菅の中を進んで来たのだろうか。
そして、急に狭くなってピッタリ嵌っちゃって
世の儚さを思ったのだろうか。
次なる犠牲者を出さないよう
雪が無くなったら、どこかで
山椒魚・THA STOP」というフィルターを張ろうと思いました。