お中元戦争中。
この夏、我が家は嬉しい悲鳴をあげ続けている・・。
お中元の注文を沢山戴いて、
生産が追いつかないくらい
毎日、毎日、作り続けている。
最近では
「嬉しい悲鳴」が「本当の悲鳴」に変わりつつあり
徹夜のてっちゃん状態である。
昨日も
バターとフロマージュブランの製造をしていたら
夜が白んで来て
「あっ、お父さん、もう夜明けが来たよ〜・・。
搾乳行かなくちゃああ〜・・」
「おぉお、もう夜が明けたか・・。牛が待っておるな〜・・」
と愛する我が牛の元へ。
す・・すると
牛舎がおかしい！
牛舎から小川が出ているではないか！？
「小川！？」
なんと、牛の水場に石ころが挟まっていて
一晩中、放水し続けていたのだっ！
牛舎の中は水浸し。
子牛たちはくるぶしまで水に浸かりながら
「ベエエ〜ェ」と鳴いていた。
「わあああ〜！なんじゃ、こりゃああ〜！
俺は徹夜明けやぞおおお〜〜〜！」
と驚愕する夫の横を
一羽のカラスが飛んできた。
口には石ころ。
カラスは水場に石を
ポイっと置いて飛んでいった。
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
「お、お、おまえかああ〜〜！がああ〜〜！！」
激怒する夫の頭上で真っ黒なカラスが
「カアッ！」と鳴きました。
夫は独り泣いたという。
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