さようなら「イマイチさん」

一昨日から急に食欲が無くなった牛がいた。
三谷牧場初代の牛で、ちょっと大人になりかけぐらいの
大きさの時に我が家にやって来た。
最初から、他の子より食が細くて、
雰囲気がパッとしない子だった。
夫と2人でその子を見るたびに
「ん〜、何かパッとしないんだな。この子は。
 ん〜、イマイチなんだよな、何かと・・・」と
話すうちに、名前は「イマイチさん」になった。
食欲にムラがある子だったから
その日も、そのうち治るかな・・と思っていた。
そして、昨日は急に立てなくなってしまった。
本日、獣医さんが診察に来て
第4胃が変移する「ヨンペン」という病気だと判明した。
普通は濃い餌ばかり極端に与えすぎるとなってしまうという病気だが、
まれに草だけ食べていてもなってしまう牛がいるそうだ。
もう、手の施しようがなかった。
苦しむよりは・・と安らかに永眠してもらった。
初めて大人の牛を失なった。
5年という付き合いの中には、
一緒に「三谷牧場」を作り上げてきた奇跡があって、
「イマイチ」だけど、何か可愛くて、
頑張ってくれたよね。
何だか、大泣きはできなくて、
ポロポロ、ポロポロ、泣けて来ます。
きっと、この話を読んでくださった方は
暗い気持ちになっちゃうのだろうから、
迷惑な話かもしれないな。
生き物を飼い続けていく生業で、きっとこれからも
こういう出来事を繰り返すうちに、
涙が出てこなくなるのが、なんとなく嫌だな、と思うから
このお話は将来の三谷家に読んで欲しいと思う。
「イマイチさん」は、三谷牧場の牛でした。
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