いのっ値野菜畑

お盆を過ぎたというのに、
気温30度付近をウロついている。
今年の夏は、かなりマイペースなのだろう。
愛知県出身の妻としては、こんな夏は大歓迎だ。
ゆっくり居座って欲しいと思っている。
ところで、6月に胃腸炎になって
大袈裟にも「命」について考えてみた時に耕した畑・・・。
その後、どうなったのだろうか・・・と
恐る恐る見に行ってみた。
腸炎が治って以来、すっかり放ったらかしていた
「いのっ値畑」である。
この炎天下で雑草は物凄い勢力で
畑を支配していたようである・・・。
草取りしなくていいようにと、マルチシートを敷いたが
そのシートの間や隙間から、ビッシリ・ぼ〜ぼ〜と生い茂っている。
もう大人の背丈くらいにまで成長した雑草を
掻き分けつつ、中に進んでいくと
かつて「高・いのっ値野菜〜♪」と歌いながら植えたお野菜達が
申し訳なさそうに、地面を這っているではないか。
瀕死の状態だ・・・。
「ああ!ナス!?トマト!?トウモロコシィ〜〜!!!」
これらは、雑草に埋もれつつも、かろうじて生きていた。
そして、かろうじて1株に1個づつの実をつけていた。
キュウリは巨大になりすぎたものが1本、
象アザラシのように横たわっていた。
黒豆は、跡形も無く消えてしまっていた。不思議。

こうして、ものの5分程度で全量収穫した
ナス、トマト、トウモロコシは、
苦しい環境下でも逞しく強く育ったお野菜として
付加価値を加えて賞味する事となった。
トウモロコシはまるで手榴弾みたいだったけれど、
とても甘かった。
来年こそは・・・と、今は思う。