秋です


秋も深まって参りました。
我が家は紅葉が美しい。
前の地主さんが、沢山のモミジの木を山から採ってきて
植えていたので、町道から牧場に下がってくる小道は
まるで紅葉トンネルのよう真っ赤に彩られる。
落ち葉の懐かしいような香りと、
鮮やかな色合いと、のんびりしている牛達。
毎年この光景に出会う度に、
「理想的だよな〜」とつぶやく。
そして、毎年恒例の
「放牧稽古」も始まった。
今年春に生まれた子牛が、来春のデビューに向けて
お天気の良い日を選んで外で遊んでみるのだ。
今年の子はちょっと引っ込み思案。
お外に出てからしばらく、ぼんやり。
そして、何とはなしに、草をツンツン食べ始めた。
「お〜い、やっとるかねぇ〜」と声を掛けると
ササッと餌のタンクの後ろに引っ込んでしまった。
まるで、可憐な女子学生にチョッカイを出すオヤジのようだ。
面白い。
このお稽古1つとっても牛には個々に性格が有るのが
よく分かる。
中には、はしゃいで走り回る子もいれば
既にチャッカリ大人牛に混じっている子もいるのだ。
今年の子は慎重派らしい。
この子がどんな大人になってくれるのか、
「チョッカイ・オヤジ」としては、大変楽しみである。