今年も待ちに待った、この瞬間がやって来た!
放牧初めだ~~~!!!
北東北の冬は長く厳しい・・。
全く不毛だった大地が、突然色めき立つ。
黄緑色の草木が、ぶわ~~~っと
ため込んでいたエネルギーを吐き出し、
ぶわ~~~~っと、一気に芽吹き出すのだ。
そうなると、牛達は黙っていられなくなる。
若草の薫りが鼻先をくすぐると
「MOOOOOO!!!」というか「GOOOOO!!」というか
とにかく「出してくれ~~~~!!」と怒号の嵐となる。
そして、ついに5月5日
牛達の首元に繋いであったチェーンを外してあげた!
「YEAH~~~~~!!!」みたいな声をあげて
我先に飛び出して行く~~~!!!
こんなに大胆で俊敏な動きは、はっきり言って今日だけ。
1年で1回だけ見せてくれる「大喜びの乱舞」なのだ。
さらに牛達は、草が生えていない土部分を見つけて
顔をグリグリ擦りつけたり、2~3頭の牛は土をムシャムシャ食べたりする。
まるで春の大地を味わい尽くせ!!と言うように・・。
「この瞬間を満喫したい!体中で浴びたい!!」という気概が伝わってくる。
北東北の冬は長く厳しいから、
草木も牛も虫も、必死である。
草木は、ここぞとばかりに成長し、
牛達は、これでもかっていうくらい乱舞し、
虫達は、当たり構わず飛び回る。
この瞬間にこそ、ここに居る意味を見出しているようだ。
この「春」のひとときがあるからだ。
ちなみに、午前中に放牧開始したのだが
午後には皆「満腹と満足」でゴロゴロしていた。
半日で、ぐうたらジャージー牛に戻っちゃった。