新型コロナウイルスが猛威を振るっている。

あっという間に世界中を席捲してしまった。

世の中の動きが止まり、皆じっとしている。

そして、沢山の人々が逼迫していく。

当然ながら、我家も影響を受けて

「おいおい、どうすんのよ?」なんて

赤提灯の店で世間を憂うオヤジと同じセリフを

牛達に向かって言ってみたりする。

だけど、そんな中でも

「チーズやヨーグルト大変でしょ?買うよ!」と

声をかけてくれたり、

「牛乳が余ってるって聞いて、私、猛烈に牛乳飲んでるから!」と

報告してくれたりする。

なんだか、大変な時だからこそ、あたたかい気持ちに

なれる時がある。

私も、赤提灯のオヤジをやっている場合ではないのである。

 

もうすぐ、春の放牧が始まる。

毎年、放牧初めの日は、シェフやそのご家族などいらっしゃって

「放牧パーティー」のようになる。

その時に来てくれた子供達に

「チーズ作り体験」をさせてあげたら、

皆とっても面白がってくれたのを思い出した。

今年は誰も来れないから、子供達の歓声が牧場に響く事はない。

 

我家にできる事ってなんだろう??

チーズを丸めてはしゃぐ子供達の顔を(大人もはしゃいでいたな)

お出かけ出来ない子供達の浮かない顔を思い浮かべた。

そうだ、チーズ作り体験をお家で出来たら

ちょっとワクワクしてもらえるかも!?

チーズの感触とか、

オリジナルな形や味付けに走る「やってやったぜ!感」とか

つまみ食いする喜びとか、

牧場の青空の下ではないけれど、子供達の歓声が上がるかも・・。

上手くいっても、いかなくても、

手を動かすのは楽しい。

泥団子作るみたいに、チーズを丸めて笑ってほしいな。

 

そして、金のチーズの「チーズの素」を作ってみた。

金のチーズ作りは、約12時間かかるので

まさか最初から最後まで、という訳にはいかない。

殺菌→乳酸菌発酵→レンネット添加→成型→加塩

の各工程の待ち時間の長い事ったらない。

そこで、~レンネット添加、まで仕込んでおいて

子供達には丸めて味付けを体験してもらえるようにした。

 

今年の放牧パーティーに来れなくなった子供達の

顔を思い浮かべる。

あの子、眼鏡かけるようになったって言ってたな・・。

あの子はまだ、新幹線が好きなのかな?

・・・ついでに大人達の顔も思い浮かべた。

あの人、子供達を押しのけて、チーズ丸めしてたな・・。

 

お家で体験工房セット(モッツアレラチーズ)

期間限定(コロナ自粛中の間・・)ですが

http://mitani.pinoko.jp/taiken%20cheese%20set.html