母、泣いた


4月15日
武蔵小金井にある
リストランテ大澤」というイタリアンレストランに
行って来ました。
ここは、古民家を利用した造りになっている。
そのため、たたずまいに趣があり、
古きよき日本の情緒と、現代の快適さが同居する
とっても素敵なお店。

毎週金曜日に「チーズの柔らかめを何個、硬めを何個」というふうに
ご注文下さって、かれこれ2年程になる。
食材にこだわり、さらに使いこなしている様子が伺えるご注文内容には
いつも感服している。
最高のものを作りたいと、いつも思わせてくれる。
そこで、妻とその母と、子供達2人で
お食事に行ったのだった。
「生産者の方に来て頂くって、僕は本当に嬉しいんです!
 今日は、コース仕立てにしましたので、楽しんで頂ければ・・!」
と、シェフKさんがおっしゃって下さり、
4人は、その至福を堪能したのだった。

食事を進めるうちに
妻の母が
「・・・・美味しい!ああ、本当に・・・!」
と言って、じんわりと泣き出してしまった。
「三谷妻」というじゃじゃ馬娘を懸命に育て上げてくれた母。
その苦労の反動か、どことなく力強い目の下の皺に
小さな涙がポロポロこぼれている。
「あんまり、美味しすぎて、泣けてきちゃった!」
と目をパチパチさせた。
母にとっては、じゃじゃ馬娘夫婦が
岩手の山奥で作っているものが、こんなに立派なお店で
大事にして頂いている事が、嬉しかったんだと思う。
娘の成功(というまでにはまだ至っていないけれど・・・)を
心から拍手してくれたのだと思う。
泣けるほど、嬉しかったのだろう。
「お母さん、初めて太陽を見たモグラみたいな顔になってるよ。」
と言うと
「まあ!失礼ね!あ〜、だって美味しいんだもん!」
と、満面の笑みをして見せてくれた。
母の笑顔は、昔から変らない。

いつも、チーズを大事に扱ってくれて、
こんな素敵なお店で、こんなにも美味しくして
お客様に出してくれて、
さらには、なんだかちょっぴり
親孝行をしたみたいな気分にしてくれた
リストランテ大澤さんには、心から感謝している。
リストランテ大澤さんのHP
http://www.ristoranteosawa.com/