優秀賞の輝き

今年も、うちのジャージー牛達は優秀賞に輝きました。 「乳質検定」というシステムがある。 1回/月実施される検査で、牛1頭1頭から搾れる牛乳の 成分(乳脂肪分、乳たんぱく質、体細胞数など)を数値化してくれる。 農家さん単位ではなく、牛単位なので、 ど…

スモークチーズがデビューした日

「METRO MIN.」というフリーペーパーがある。 関東圏の地下鉄の駅でもらえるというが 見事に面白い冊子で、タダなんて勿体ない!と思う。 なぜなら、内容(記事)の取材に、結構な時間と労力とお金がかかっている・・。 「日本チーズのこえに出会う旅」とい…

新年あけましておめでとうございます。

2020年、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます! わ~い、わ~い、新年だよ~♪・・と 受かれているのは、人だけです。 牛達は平常心で、むしろ、はしゃぐ三谷家を 若干冷めた目でみつめているようです。 昨年12月19日が出産予定日の牛がいますが、 大晦日…

さよなら、アニマル。

根性者って言えば、なんだ? ど根性ガエル?日本軍?それとも、巨人の星? 色々考えた挙句、彼女の名前は アニマル浜口さんからとって「アニマルさん」となった。 彼女は、数年前の猛暑が続いた夏の終わりに 牧草地で倒れてしまった。 夏の疲れに加え、質の…

冬の到来

きゅっと目をつむる。 身を縮めて小走りで帰って来る。 牛舎の中は、いくらか暖かい。 私と牛の共通点「寒いの苦手」 岩手の冬は、とにかく厳しくて、内臓が震える寒さだ。 牛は体も大きいし、体温も高めだし なによりイギリス原産(冷涼なイメージ)という…

6が好きか。

中学校2年生の長男は、正真正銘の理系脳の持ち主だ。 普段から「この子は三谷牧場は継がないだろうな」と 感じられる場面が多々あり、むしろ「継がせない方がいいぞ、これは・・」 なんて感じられる場面も多々ある。 小さな頃からモノづくりが好きで、レゴブ…

Bean47受賞しました

全日本・食学会の上柿元シェフから突然お電話をいただいた。 「お~ひさしぶり~で~す!」 上柿元シェフは、フランス料理界の重鎮である。 我が家が金のヨーグルトを作り始めた時に、ひょんな事から お知り合いになり、今までずっと、気にかけてもらってい…

才能がなくたって!

昨今の和牛ブームで、和牛子牛が不足しているそうで 我が家のジャージー牛に「100%和牛受精卵」を人工授精している。 ジャージーママから黒毛和牛の子牛が生まれる。 イギリス人から日本人が生まれたよ~、みたいな不思議な違和感が 感じられるが、全農…

我が家で生まれ育ち、子を産み、乳牛として 頑張ってくれていた「巻き爪ちゃん」が、 約半年前に、その名前の通り、巻き爪で足が悪くなり 三谷牧場の乳牛お母さんを卒業し、 雫石の中屋敷牧場さんで再肥育してもらい この度「巻き爪ちゃんのお肉」となった。…

でっかい!

「この世に虻さえいなければ・・。」 牧場を始めてから、何度となくつぶやいた言葉である。 ここ奥中山の程よい水辺と清浄な土壌が 弾丸吸血鬼・虻を大量発生させるのだ。 炎天下の牧草地に、牛達が出ていこうものなら シュッシュシュッ!!!と黒豆ほどの …

2019放牧開始!

長らくブログをお休みしておりました。 なぜでしょうか? 1日24時間という事ですが、足りませんでした。(24時間もあるのか疑う) つまり、ブログにまで手が回らなかったのです。 それがこの度、この中途半端な時期に「再開」しようと思ったのは なぜでしょ…

ウイグルの干しブドウ

小学生のころ、 「スーホの白い馬」という物語を読んだ。 民族衣装を着た丸顔の男の子や 白いテントのお家や、 広大な草原を舞台にした異国のお話に 想像を膨らませた。 「遊牧民」という言葉を知ったのも その物語からだった。 さて、今、我が家には「風の…

フラれたひょうきん

最近、ちまたでは牛の値段が上がっているらしい。 品薄なのだそうだ。 そんな折、岩手県内の酪農家さんが 「牛を売ってくれないか」と突然やって来た。 聞くと、立て続けに2頭死なせてしまい ジャージー牛で搾乳できる牛を急遽2頭補充したいとのこと・・。…

放牧開始!2016!

例年より1週間程早く、この日がやって来た! 「お〜い!始まるよ〜〜お!」の号令と共に 牧場周辺の山野に潜んでいた子供たちが 「やっほほ〜〜い!!わああ〜〜〜い!!」と ガサゴソと駆け戻って来る。 牛達は朝から、ソワソワ・ウキウキ落ち着かない様子…

廃用牛なんて言わせない

牧場を始めた13年前は 想像もしていなかった事の1つに 「乳牛の最期」がありました。 今年、牧場歴13年目を迎える我が家には 創業当初から、いつも一緒に頑張ってきた13歳の牛達がいて 近年、彼女達は乳牛としての役目を終えなくてはならない 時期に…

ホコリ虫

我が家は虫が多い。 人間界に虫がいるというより、 虫の繁華街に潜む人間と表現した方が正しいくらい。 よくもこれだけ進化したものだと感心するほど、 多種多様な虫がいる。 そんな状況下で とっても珍しい虫を見つけた。 台所の湯呑のフチを2mmくらいの…

岩手言葉

奥中山に住み始めて12年。 沢山の岩手言葉に惑わされて参りました。 「もんずら」とか 「かっかんべ」とか 「ぎゃんだか」と・・数え上げればきりがない程、 岩手言葉は、標準語をかすりもしないものでした。 そして、12年も経った今、 私はすっかり「岩手言…

スーパー赤ちゃん

スーパー赤ちゃんが生まれました。 我が家の牛達は、どの子も皆「スーパー」だけど・・。 あの日は、ちょうどヨーグルト製造日で 母牛が産みそうな雰囲気を出していたけれど 工房の中から「頑張ってね〜」と応援するのが精いっぱいだった。 ヨーグルト作りが…

牛飼いとは・・?

生き物を相手にするのだから、 牧場の仕事って 「ハプニング対応の仕事」とも言える。 毎日、朝晩搾乳の時間になれば 牧草地で過ごしていた牛達が 「搾る時間?」と、 イソイソ、ワラワラと牛舎に帰って来る。 「あまりに牧草が美味しくって止まらない」とい…

かかが・・

東京からシェフが視察にいらっしゃった。 我が家の乳製品を使って下さっている、 またこれから使いたいなという料理人の方々が 「生産現場を見てみたい!どんな人が、どんな所で、どんなふうに 作っているのかを感じて料理に活かしたい!」と はるばる奥中山…

放牧開始です!

1年の始まりはお正月・・ ではなく、5月3日 むしろこの日だ! 「放牧初め!!!2015!!!」 桜前線が粛々と北上してくる中、 奥中山だけは、とばされて、先に弘前〜札幌と 開花宣言がなされ、半分いじけていたトコロに ようやっと奥中山の桜はほころ…

子育て

小学校3年生の長男のクラスでは 最近にわかに 「○○ちゃんは△君が好きなんだよ!」とか 「☆ちゃんが一番もてるんだよ!」など いわゆる恋バナが多発しているようだ。 親としては「へえ〜」と聞き流しながらも 「うそうそ!?もうそんっな会話をっ!?」と 内…

いわて牧場に言いたかった事

必ずだって、知っているつもりだったけど、 私は複雑です。 「いわて牧場」が廃用牛として出荷されたのだ。 今まで12年間我が家で乳牛として頑張ってくれていたけれど、 最近は歳のせいか、種付きが悪く、乳房炎も慢性的で 今日、彼女はその役割を終えて去…

かつおちゃめ

見ちゃった! カツオさんの別の顔を 見ちゃった! 牛舎のお仕事のアルバイトをしてくれている ご近所のカツオさんは、東北人らしいぶっきら棒なおじさんだ。 朝5時から てくり、てくりと徒歩で出勤し、 挨拶もせずに黙々と作業を始める。 作業が終わったら…

2015年明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます! 今年もどうぞよろしくお願い申し上げます! 2015年になったと思ったら もう半月が過ぎてしまった・・。 牛達は相変わらずの寝正月で、 ありがたい事に、毎日朝晩、美味しい牛乳を 出してくれています。 お正月は人間だ…

プレゼント

今日は土曜日。 学校がお休みの子供たちは お布団の中からなかなか出てこない。 「起きるぞ〜。おはよ〜。」と 一緒になってお布団にもぐりこむと 「お母さ〜ん!」と子供達が抱きついてきた。 「わあ〜、幸せ〜♪お前達はお母さんの宝物〜♪ こればっかりは、…

初雪

何が順調って、 奥中山が寒くなって行く様は 誠に順調だ。 こればっかりは、毎年飽きずに誠実にやって来る。 「初雪!?」 10月下旬にチラチラ白いものが舞っていたけれど、 妻と夫の目が 「見えん、見え〜ン!!」などと、 駄々をこねているうちにすっか…

煙突マンション

昨年新調した 我が家の薪ストーブ。 家屋にピッタリと寄り添うように 高さ3mの煙突が立っている。 紅葉も散り始め、 「冬」「雪」という恐ろしい言葉が 頭をもたげ始めたので、 先日は家族でストーブのメンテナンスを 行ったのでした。 ストーブの中を綺麗…

ななちゃん

我が家には「ななちゃん」という牛がいる。 牧場創業の年に、奥中山のT牧場さんから買って来た。 当初はまだ小さな子牛が5頭だけだったので、 耳標の数字の末が「7」だからという 安直な考えにより「ななちゃん」と名付けられた。 この「ななちゃん」は、…

マップちゃんです

我が家の牛舎はもう満員御礼。 昨年生まれの「ゆきちゃん&マルちゃん」でさえも 既に通路に繋がれている状態で、 マルちゃんは何か(通路?)に不満を持っているのか、 今までに4〜5個の水飲みバケツを鼻先で小突き回して 大破させている状況。 そんな中…